主な仕事は認知症患者さんの入退院の相談対応です。介護保険を使われる方が多いので、ご家族との面談以外にも、ケアマネージャーさんとのやり取りが多くなります。
精神保健福祉士の立場からすれば、法律や保険サービスの内容などは分かって当たり前ですが、「相手に伝わる説明」をすることが重要です。実際の面談やロールプレイの中でも、自分の知識を話すだけではなかなか伝わらないことが多く、相手によって捉え方が変わることがとても難しいと感じました。先輩とロールプレイを何回も繰り返し、本番と同じ緊張感のなかで練習に付き合ってもらいました。自分なりの分かりやすい説明の仕方を見つけることができたのは、先輩方のおかげだと思います。
相談室は、院内だけでなく外部の方とのやり取りも多く、日々仕事内容は流動的です。忙しい部署ではありますが、相談室の先輩方はみんな話しやすく、和気あいあいとしながらも、真面目に仕事の相談もできる環境で働けています。
院内での研修以外にも、相談室の中でのスキルアップ支援もあります。福祉業界ではスーパービジョンと呼ばれていますが、先輩が1人付き、ひとつの事例をみんなで考えいろいろな人の意見を聞きながらケース検討します。自分の支援の仕方が本当に最適か、穴がないのか再発見する場にもなりますし、就業時間内にみんなでスキルアップできる場を作ってもらっています。
多職種と関わる機会が多く、接遇も大事にしている病院なので、人間的にも成長できます。日々、恵まれた環境で勉強させてもらえているなと思います。
入院された患者さんの退院支援をする際、精神保健福祉士が中心となり患者さんやご家族の希望を確認し、支援を行っています。今年初めて、ご家族の方に「三浦さんに担当してもらえてよかった」と嬉しい言葉をいただきました。患者さん本人が「今までありがとう」と笑顔で退院してくれたり、ご家族の方にお礼を言っていただけると、頑張ってよかったなと思いますし、やりがいを感じますね。
私は認知症病棟の担当なので、介護保険などの説明がきちんとできないと退院の支援はできません。「分かりやすかった」「三浦さんに相談したい」と言ってもらえるようなプロの相談員になりたいと日頃から思っています。精神保健福祉士は、自分の言葉ひとつが相手に大きな影響を与えられる、やりがいのある仕事だと思います。緑ヶ丘病院に来てもらえれば、その良さがわかると思います。